第7回優勝 酒井選手
- riddlef355
- 2017年9月7日
- 読了時間: 6分
更新日:2022年8月17日





ドラコン賞:IN/酒井選手、 OUT/森吉選手
ニアピン賞:IN/中澤選手、原選手 OUT/河合選手、奥川選手
馬券当選者:原、森吉、大木、中澤、神田選手
「だから、言っただろう。雨なんか降らないって!」
「本当だよ。晴れてきやがった!」
「なんだかんだ言ったって、天中コンペに雨はないのさ!」
「ハハハ!」
「ほら見ろよ。陽が射して来たぞ。」
「今日一日、天気、持つかもしれないな」
気持ちがウキウキしているせいか、声が弾んでいる朝のレストランである。この会だけを楽しみにしているものだから、早くもそわそわ落ち着かなくなっていた。
馬券購入一覧が配られと、自分が狙った馬券にどの程度の配当がありそうかをチェックしながら、近々の新しい情報を探り、皆の顔色を眺めるのである。
「そう言えば、この前、英子ちゃんが、先週かな、美里GCで白ティーから打って49だったんだって。」
「え!赤ティーじゃないの?」
「だから、白だって!」
「そりゃあ、すげえなぁ」
「俺、馬券、買ってないかも」
「でもよぉ、コンペ前日になって、重度のシャンク病を患っている、とかメールで書いていただろう。意図的に皆を攪乱させるために書いているよな、あれ。」
「本当のことなんじゃないの?」
「バカ!だからおまえは、御人好しだって言われるんだよ!」
「なんか、馬券の8枠が匂わないか?洞庭君と英子ちゃんの枠だよ!」
「そう言えば、洞庭選手も前回3位だったし、最近練習ラウンドで張り切っているようだし。そうそう、コンペの週もラウンドを誘っていたよね。」
「だってラウンド数を増やせば上手くなるっていうのが彼の信念だからね。」
「今回は、大穴がたくさんありそうだし、がっつり儲けないとな!」
そうした、とりとめのないたわいのない会話で朝から盛り上がっているのである。
うれしさのあまり、仲間同士で腹の探り合いが始まって、気もそぞろになるのも無理はない。前回からのまとまった繰り越し額があるせいで、馬券の方も手抜きは出来ない。ゴルフに血道をあげて来た連中だから、練習し過ぎで、首やら腰やらに支障をきたしているとか、プッシュアウトが出始めたとか、シャンクが止まらないとか、という不明瞭で謎めいた言葉の裏側には、それぞれに何らかの野心があることはわかっている。その野心と熱意を持って短期間に矯正を加え、コンペ当日に向けて挑む連中である。
優勝を狙っている奴の眼はちょっと違う。ジロリと目が合った時に、粘りがある。粘り強く向かっていくところに、優勝の二文字があるのかもしれない。言葉の裏側が見えないように、眼の裏にも野心と云った表現があっても良いのではないか。
コンペが行わるエーデルワイスゴルフクラブは、グリーンの起伏が激しく、中々手強い難コースである。設計は鬼才ペリー・ダイ氏によるもので、格式高いチャンピンコースに仕上がっている。
フェアウェイは起伏に富み、要所要所に仕掛けられたクリーク・池・ガードバンカー・グラスバンカーなど変化に富んだ造りになっており、毎ホールごとにティーショットの落し処に気を使う。フェアウェイのど真ん中に打っても、ほとんど平らな処に自分のボールがない。まるで、深緑のフェアウェイが“ハハハ”と嘲笑っているようだ。
さらに、追い打ちを掛ける大きなベント・グリーンは、ポテトチップのようなうねりがまた“ハハハ”と小馬鹿にする。球の転がりも速く、傾斜・芝芽も効いていて、冷静さを失うと3パットでは収まらず、上がって見れば、一挙にダブル・スコアまでいってしまう、そんな広くて大きいグリーンに手を焼くダイ社設計のコースである。
コースのメンテナンスは、スコアの言い訳が許されない程、素晴らしいコンディションに仕上がっていた。
時々陽射しが垣間見えるが、午後からは雨との予報。その日は偶々客数が少なかったこともあり、スタート時間を早めることとなり、40分早いスタートとなった。
スタート前のルール説明が菊池選手からあり、集合写真を撮り終わると、ティーグランドに移動して、第一組目の奥川、加藤、合田、菊池選手のスタートとなった。
前半9ホールも終了し、クラブハウスに三々五々仲間が戻って来る。
「前半、オレ、25パット!2オンでも3パットとか4パットばかり!信じられねェよ!」
「なんて広いグリーンなんだ!8フィートの割には、下りは結構転がるし、ピン位置が異常に厭らしい所に切ってある、下りの斜面の途中とか。」
加虐的性向の強いこの広大なグリーンには、皆、手を焼いていた。ピンから5M以上離れた所にオンすると、荒波のようにうねるグリーンが待っていて、上り・下りの傾斜がきつく、パッティングの強弱をも狂わせる。ゴルファーの自尊心はいたく傷付き、スコアが纏まらなくなると、乱調モードに突入するである。
午後になると、フェアウェイには軽い霧雨が降りだしていたが、本降りになるような雲行きではなかった。それでも霧雨をかき分け、スコアのうっぷんを何かではらしてやりたいとやっきになっていたが、グリーン上は当然ながら、乾いていた時よりも水分を含んで重くなって、思うように転がらず、カップに届かない状態が続く。うっぷんを晴らすどころかさらに追い打ちを掛け、前半よりスコアを乱す連中が増えた。
フェアウェイでショットを刻んで、グリーンでもパットを刻んでいた、そんなゴルフになってしまった。
終盤に差し掛かったところでは、田胡選手は、痛めていた腰の状態が悪化し、座ると余計に痛いものだから、カートの後ろのシートで横たわり、自分の番が来た時だけ起きてショットをする、という様相を呈していた。
「田胡君、大丈夫か?痛いんだろう?」
「棄権する?」
「しない!絶対にしない!続ける!あっ、痛たたたたた・・・・!」
それでも、みんな、悔しい思いを胸に秘めながら、笑顔でゴルフを楽しんでいる。
それは何故か。“スコアを競うだけがゴルフではない”からであろう。
無事に皆、18ホールを終え、結果発表を待った。
幹事の菊池選手から今回の優勝者が発表された。
「今回の優勝は、グロス93、HDCP19.2、ネット73.8。優勝は酒井選手。」
賞品は、古閑美保ちゃんのサイン入りゴルフバッグ!
洞庭選手に深謝!
河合選手はこの夏休みにレッスンプロから直接指導を毎週受け、奥川選手は夏合宿の連荘ゴルフで腕を磨き、女性陣はその意地を見せてくれました。
二人共にニアピン賞でした。
河合選手も奥川選手も皆からの大きな拍手を浴びながら、堂々と勝ち誇った様子で賞品を受け取っていた。おめでとう、やったね!
そう言えば、英子ちゃんのシャンクはどうなったのだろう?!
2次会は、ゴルフ場から移動し、地元の荻窪“きざみ”で行われた!
「おい、ここでもまた、きざむのかよ!」
次回の第八回天中23コンペの日程は12月1日(金)。
開催場所は後送。
次回は大木選手も戻ってくるし、合田選手と仲良しのニューフェイスも参加予定。
お楽しみに。









































































































コメント